<TOSSポータルサイト>
(C)Two-Way/総合/小学校3年/都市づくり/人にやさしい/小学3年生でここまでできる「人にやさしい」まちづくり 全22時間



【教材開発はこうやりました!】


2 まずは市役所の都市計画課へ


高山佳己 トップHP 都市づくりHP

1 初めて名刺を作る
2 まずは市役所の都市計画課へ
3 2回目は…交通安全対策課→地域福祉課→高齢者福祉課→障害福祉課そして中央警察署交通課へ
4 自分で人にやさしいまち探検をしてみる



◇やりたい思いが強くてもいい授業ができるとは限らない。
 もっと教材化できるかどうかの吟味が必要だ。
◇8月13日午後,人にやさしいまちづくりに関する教材研究のためにまず市役所に行く。
 都市計画課に行って,20分ほど話をする。
 オムニバスタウン計画についての資料をたくさんいただく。
 「今,市の中心部がシャッター通りと言われていますが,活性化のための計画がありますか」の問いに,鍛冶町通りのトランジットモール整備(※市中心部から車を締め出し,人間優先にするやり方)の説明があった。
 点字ブロックの整備状況を聞くとこれは課が違うということで土木管理課,道路交通課,交通安全対策課を紹介された。
◇土木管理課に行くと点字ブロックは課が違うということで少々がっかりしたが,「人にやさしい道づくり」をかつてやっていたことがあるという情報を聞き出すことができた。
 係長氏がその整備指針パンフを道路交通課まで行って取り寄せてくださった。
◇交通安全対策課に行くと点字ブロック担当の方が不在で詳しく聞くことはできなかった。
◇次は,駅前のフォルテホール10階の遠州鉄道運輸事業部へ行く。
 オムニバスについての資料,ビデオ2本をいただいた。
 「必要ならば,オムニバスを学校の運動場へ派遣して中を見てもらってもいいですよ」という力強い言葉をいただく。
◇この日,集めた資料は以下の通りである。

@浜松市オムニバスタウン計画の概要A浜松市オムニバスタウン計画書Bオムニバスタウン計画参考資料C人と環境にやさいしい交通のあるまちD「人にやさしい道づくり」整備指針E広報はままつFもっと話そう,バスのことGチャレンジ体験ガイドH未来へトライ オムニバスタウンって何だろう?I「オムニバスタウン」ってどんなまち?Jビデオ 人・まち・環境にやさしいバスKビデオ 広報はままつ 運賃値下げニュース

◇なお,私はこの日以下のプリント資料を作って各担当者に説明した。

■浜松市は全国初の「オムニバスタウン」■
 私の住む浜松市には,「オムニバス」が走っている。
 「オムニバス」とは,超低床ノンステップバスのことで,バスの乗降口は,階段がなく,地上からの高さ30cmとなっている。電動スロープ板も格納されていて車椅子利用も容易である。さらに,信号待ち,乗降時にはエンジンが自動的に止まり,排気ガスの排出量が削減される。
 また,車内には,コンピュータの声による案内装置やバス停名が表示される運賃表示器等の最新機器が装備されている。
 バス停も屋根や風よけを付けてあったり,駐輪場を併設したりとハイグレード化に向かっている。
 人・まち・環境にやさしい「オムニバスタウン」が浜松市である。
 ここに,キーワードがある。
 「人にやさしい」「環境にやさしい」である。
 この言葉を聞くと,私は,2年前の筑波大附属小の田中力氏の「三年環境教育Act Locally」の「人にやさしい町」の追求の学習を思い出す。私を魅了した。
 学校周辺での町の中で見つけた「やさしさ」を発表し,よりよいまちづくりのために自分たちができることを話し合うのである。

■3年総合「人にやさしいまちづくり」へ■
 そこで,「学校のまわりの様子を知ろう〜自動販売機探検から〜」(1学期実践)の発展学習として,「人にやさしいまちづくり」(10時間)を行う。
1 自動販売機は人にやさしいか
  o新聞の投書を基に「目の不自由な人は,自動販売機を使えるか」のテーマで話し合いをする。
  o学校のまわりは「人にやさしいまち」になっているかどうか問いを持つ。(1)
2 学区内にある「人にやさしいまち」さがしをしよう
  @調べる観点を決める。(1)
  Aグループで学校のまわりの「人にやさしいまち」さがしをする。(4)
  ・市役所の中
  ・地下道
  ・バス停
  ・中央図書館
  ・オムニバス
  ・点字ブロック
  ・クリエート浜松(公民館)
  ・盲人用信号機
3 調べたことを発表しよう
 @調べたことをグループでまとめる。(2)
 Aグループごとに発表し話し合う。(2)

まだまだいける
 点字ブロックや地下道の手すりの点字プレート調べから点字学習ペンの授業へ。
 盲人用信号機調べからアイマスクの体験授業へ。
 オムニバスの車椅子利用調べから車椅子の体験授業へ。
 オムニバスの排気ガス排出量削減から今度は「環境にやさしい町」さがしへと。これは5年の社会科へつながっていきそうだ。
                                (静岡県浜松市立元城小学校 高山佳己)